冗談を上手に使える人は、人気者になります。話していて楽しいからです。
しかし、使用上の注意があります。その1つが、「冗談を文章の形で伝えると高確率で失敗して嫌われる」ことです。
実は、文章で冗談の真意を伝えるのは難しいので、高確率で誤解されてしまい、関係が悪くなってしまうのです。その理由を解説します。
目次
1.文章やメッセージで冗談を言うと嫌われる理由
私の経験上、文章やメッセージで冗談を言うことには3つのリスクがあります。
(1)本気として受け取られやすい
文章には、本音や本気として受け取られやすいという性質があります。
文字は純粋に意味を伝えるだけの力に特化しているので、感情や前後関係などの言語化できない情報と言うのがすっぽりと抜け落ちてしまうのです。そのため、しばしばトラブルの原因となります。
例えば、「キミは本当に馬鹿だなー」というのを、直接の対面で話すならネタとして笑ってもらえても、文章で伝えるとケンカを売っているように思われてしまうのです。
今読んでいるあなたも、もしかしたら気分を害してしまったかもしれません。例え話であり、悪意が無いと頭では理解していても、感情的には受け付けないことがあるのです。
このように、「冗談であることは話の流れでわかるはずだよ!」と思うのは、その人の都合に過ぎないのです。どのような解釈をするのかは、相手次第なのです。
特に女性は裏の裏まで敏感に感じ取る能力がある事、その時に拾うのは(プラスではなく)マイナスの影響に特化していることは注意するべきです。
女性は普通に話していても、誤解して怒り出すことが良くあります。文字だけなら言わずもがな、です。
(2)誤解されたときにリカバリーしにくい
メッセージだと、相手がどのような受け止めをしたのかがすぐにはわかりません。爆笑しているかもしれないし、もしかしたら、凄く傷ついているかも知れません。
往々にして、誤解はほとんどの場合でマイナスとして受け取られてしまいます。これによって、不必要に相手を怒らせたり、嫌われてしまう原因となるのです。
「キミは本当に馬鹿だなー」という文字を見て、「馬鹿って言われた!嫌い!」と思われても仕方がありません。
そうはいっても、別に今まで文句を言われたことなんてないよ?と考えるのは甘いです。
相手が文句を言ってきたら(リカバリーできるチャンスがあるだけ)まだマシで、大半は黙ってあなたに大きなマイナス評価を与えてしまいます。
変に喧嘩してトラブルを大きくするより、黙ってスルーして関わらないほうが楽で簡単ですからね。
マッチングアプリのプロフィール文章で、冗談を書くのは避けるほうがいいとされるのも同じ理由です。
よほど文才がある人は別ですが、普通の人は文章で女性を笑わせる事はできないし、受け取れるいいねを減らしているだけのことがほとんどなのです。
(3)周囲との関係が悪化する危険がある
あなたから受け取ったメッセージを、周囲に相談という形で共有させる可能性があります。
大抵はスクショで広まるので、あなたがメッセージを送ったという事実は確実に残る。そして、コミュニケーションは受け手がどう捉えるかによって決まることはみんな知っています。
その結果、あなたの立場はかなり不利となる可能性があります。
私が過去にマッチングアプリで出会って交際してきた女性は、ほぼ全員が、私が送ったメッセージを友達に見せて相談していました。
大丈夫なのか、危険な人なのか、会ってもいいのかまで細かく判断していました。そのような情報共有は、女性にとっては普通のことだと知っておくほうが良いでしょう。
そして、一度誤解を与えてしまうと、それを解くのは大変な労力がかかります。そのまま誤解され続けることも珍しくありません。
頑張れば誤解を解くことはできるかも知れないが、無駄な労力を使うことになってしまい、長い目で見てメリットはないのです。
以上、文章やメッセージで冗談を言うことには3つのリスクがあることを解説しました。冗談をメッセージで言うのはお勧めできないのです。
では、メッセージを、単なる情報のやり取り以外に活用する方法は無いのでしょうか。その点を深掘りします。
2.文章で伝えると効果的なこと
文章で伝えると効果的なことは、大きく分けて2つあります。
(1)本音
文章立ち本気として受け取られやすいのなら、本気として受け取ってもらいたいメッセージを送るのが有効となります。
例えば、「好きだ」の一言だけのメッセージは、女性の心にもの凄く強く刺さります。「そんなことある?」と思うかもしれませんが、これだけで女性の心を強く揺さぶることができます。
私が昔読んだ漫画(タイトル覚えていません、すみません)でも、このようなシーンがありました。
主人公の女性に、恋人が「好きだ」の一言だけをメールで送ってきて、それを見た女性が嬉し泣きしていました。
おそらく、作者の実体験と思いますが、文字にはこのような力があります。
ラブレターも同様です。女性がラブレターを長い間取っておくのは、本当にうれしく感じているからです。
注意点として、関係性によって受け取られ方が変わるということです。
先ほどの「好きだ」の文字では、相思相愛ならプラス方向にめちゃくちゃ有効となります。
ところが、知人や友達程度の中なら「恐ろしい」「気持ち悪い」などの恐怖に近い印象を与えることがあります。
使う時はその人との仲の良さにご注意ください。
無難に使いやすいのは「ありがとう」のメッセージです。
単純ですが、礼節のある人という印象を与えやすいです。通常はスタンプなどで軽く送っていると思いますが、あえて文字にすることで、女性の印象に残すことができます。
過去に「なんでありがとうだけ文字なの?」と女性から聞かれたことがあります。
その時、「お礼はきちんと文字にして伝えたいんだ」と答えたら、「ふーん」とまんざらでもない反応をしていました。ひと手間払うのは効果的なのです。
(2)事務連絡
仕事をしているとよくあるのが「言った、言わない」の押し問答です。このような事を避けている人は、メールやチャットなどの記録に残る形を取るようにしています。
これが自然にできている人はトラブル発生を避けることができ、仕事ができる人という印象を持たれることが多いです。
そして、このことは女性とのメッセージのやり取りでも有効です。
人によっては「前にも一度言ったよね(同じことを二度言わせるなよ)」という価値観を持つ人が少なくありません。(私もこういう人は苦手です。)
そのため、女性は一度聞いたことを2回目聞くことを遠慮する傾向にあります。
そのため、同じことを聞かなくても済むようにしてあげる配慮は(表立って言われることは少ないですが)喜ばれます。
例えば、「次に会うのは●月●日の●時から、場所は××でいいよね?違っていたら教えてください。」これを送るだけですから、簡単ですね。
ちなみに、細かいことをわざと言わないことで、女性から(確認のために)連絡を取らせるという方法をテクニックと主張する人もいます。
確かに一理ありますが、経験上、好感を与えるよりマイナスを与えやすいです。「必要な連絡もできない男」と思われてしまうリスクがあるからです。使う時はご注意を。
(3)参考:どうしても文章で冗談を言いたいなら
文章で冗談を言いたいとき、解説することで誤解を避ける方法があります。
例えば、文末に「笑」や「w」をつける、あるいは
「キミは本当におっちょこちょいだなー ←冗談です、俺のことですw」
みたいに書く方法です。
この方法だと、高確率で誤解を与えることはなくなるでしょう。
しかし、ここまでして文章で冗談を言う必要はないと思います。ネタの解説を聞きながら漫才を聞いても別に面白くはありません。
直接会っている時に冗談を言う方が簡単に笑ってもらえるし、文章で与えられる情報量の何倍ものコミュニケーションを取ることができます。
無理に文章で伝えることは避けるほうが良いでしょう。
3.まとめ
本記事のまとめです。
文章やメッセージで冗談を言うことには3つのリスクがあることを解説しました。
- 本気として受け取られやすい
- 誤解されたときにリカバリーしにくい
- 周囲との関係が悪化する危険がある
後半では、文章で伝えると効果的なことを解説しました。
- 本音
- 事務連絡
参考になると幸いです。